南総里見八犬伝

松尾清貴／文　　静山社／2018.3

室町時代、戦乱の中で窮地に追い込まれた安房国の領主里見家を救ったのは、飼い犬の八房だった。だがそれは、娘の伏姫を数奇な運命へと導くことに……。伏姫と八房の因縁より生まれた八つの珠を持つ八人の剣士の活躍を描く歴史ファンタジー。
原作は江戸時代、曲亭馬琴によって書かれた長編伝奇小説です。「小学生向けのあらすじをまとめたものなら読んだことがあるけれど、本格的な古典はまだ難しいかな」と思っている方は、この作品から入ってみてはいかがでしょうか。原作の流れを踏まえつつ、人物の心理描写や歴史背景等を入れて現代の読者にも読みやすく書かれています。
現在シリーズ２巻まで刊行中です。