過去のオススメ本一覧
マイク・トムソン/著 小国綾子/編訳
文溪堂 2019.12
新型コロナウィルスの影響で学校の休業や外出の自粛が続き、中高生の皆さんも家にいる時間が増えているかと思います。
家でできる楽しみといえば、やっぱり読書!こんなときこそ、本の大切さを考えてみませんか?
2010年から内戦が続く中東の国・シリア。
政府軍による空爆が続き、街は破壊され、食料や物資が断たれました。人びとは常に命の危険にさらされ、子どもたちは学校にも通えなくなりました。
そんな中、ダラヤという町で若者たちが立ち上がりました。爆撃にさらされた家々から本を救い出し、図書館を作ったのです。ただし、図書館の存在は【秘密】でした。政府軍に存在を知られたら、爆撃の標的となってしまうからです。
空腹で死にかかっているときにさえ、彼らはこう考えていました。
『栄養が必要なのは、体だけではない。頭や心にだって栄養が必要なんだ』
戦地に希望を届けた本と若者たちの物語です。