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2021年08月 焼けあとのちかい

過去のオススメ本一覧

焼けあとのちかい

半藤一利/文 塚本やすし/絵
大月書店/2019.7


 今年1月12日に亡くなった半藤一利さんが初めて書いた絵本です。
ご存じの人も多いと思いますが半藤さんは墨田区に生まれ、15歳まで過ごしました。
15歳で体験した東京大空襲を子どもたちにもわかるように、という思いでこの絵本を
出版されたそうです。
戦争が始まってから品物、食料から人びとの笑顔まで失われる様子、 3月10日の東京大空襲の悲惨さも体験者だからこそ胸に迫ります。
絵を描いた塚本やすしさんも墨田区の出身です。お母さんから東京大空襲を体験された話を何度も聞かされたそうです。
その二人で作ったこの絵本を中高生のみなさんにもおすすめします。
最後に半藤さんは私たちに向けてこう語ります。「戦争だけは絶対にはじめてはいけない」と。
8月15日は終戦の日です。
半藤さんが書いた「15歳の東京大空襲」も併せて読むと戦前の墨田区(八広地区辺り)のことや東京大空襲の悲惨さがもっとわかります。