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2022年7月 ダリウスは今日も生きづらい

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ダリウスは今日も生きづらい

アディーブ・コラーム/著 三辺律子/訳
集英社/2020.12


自分の居場所ってどこだろう?自分らしさってなんだろう?
ふとしたときに、こんな不安を感じることはありますか?
アメリカ・オレゴン州のポートランドに住むダリウスはイラン出身の母と白人の父を持つ高校2年生。生まれも育ちもアメリカで、母の故郷であるイランに行ったこともなければ、ペルシア語が話せるわけでもありません。
しかし、クラスメイトはダリウスをからかいます。「テロリスト」と。
みんなと違うから。たったそれだけの理由でターゲットになるのです。
ある日、祖父の寿命が残りわずかという知らせがダリウスと家族のもとに届きます。そして初めて訪れたダリウスのルーツとなるイラン・ヤズド。
初めての文化や電話越しでしか会ったことのない祖父母、心許せる親友・ソフラーブとの出会いがダリウスを成長させていきます。ありのままの自分を受け入れること、その大切さに気が付かせてくれる物語です。