過去のオススメ本一覧
太宰 治/著
新潮社/2009.3

太宰治の遺体が発見された6月19日は「桜桃忌」名付けられ、墓所のある
禅林寺(三鷹市下連雀)には、毎年多くのファンが参拝に訪れています。
彼の墓の斜め向かいには、墨田区にゆかりのある作家・森鴎外の墓もあります。
この短編集には、なぜか不味そうにサクランボを食べる父親が主人公の
「桜桃」や、思わず声に出して読みたくなる「トカトントン」。太宰治を
投影したかのような男性が登場する「ヴィヨンの妻」など、亡くなる前の
3年間に発表された作品の中から、8編が収められています。気軽に読める
短編から、文豪の作品に触れてみませんか?