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2024年4月 博物館の少女-怪異研究事始め

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博物館の少女-怪異研究事始め

富安陽子/著
偕成社/2021.12


明治16年、文明開化の東京にやってきた、大阪の古物商の娘・花岡イカルは、上野の博物館の古蔵で怪異の研究をしている老人の手伝いをすることになります。
好奇心いっぱいのイカルは始めこそ東京での新生活に馴染めませんが、次第にその聡明さを発揮していきます。
トノサマの指示で蔵の整理を始めたイカルは、目録と収蔵品の照合を終えた後、黒手匣(くろてばこ)が何者かによって持ち去られたことに気が付きます。
なぜ?誰?何のために盗んだのか? 謎が謎を呼ぶミステリアスな展開、スリルとサスペンスの連続にぐいぐいと物語に引き込まれていきます。
あっと驚く最後の結末はきっと言葉を失うことでしょう。
ぜひ手に取って読んでみてください。

続編の『博物館の少女-騒がしい幽霊』も面白いです。